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日本人の課題 を探る
謎解き小説 自叙伝

日本人の課題 と 生きる意味を探る…
「なぞとき工房」 
解明企画

なぞとき小説
ポチよ 泣かないで
英霊を背負った少年は、昔話のポチの暗闇を再現していく 幼い日々の記憶はやがて辿る宿命の暗示であった

この物語は、弟まことの少年期の記憶をもとに、想定して描いたフィクション小説です

小説の重要な一部を紹介  予 告 編   あらすじ   目 次

出 資

小 説 ポチよ 泣かないで T 少年編  田口紀生 / ほのぼの童子

参  考 

「遠路の果てに」前・後編   田口正神
             「 田口家と私 」
自 叙 伝   山下 シマ


予 告 編 (省略・抜粋)


あらすじ

巨大な狛犬のかたちをした謎の地形、糸島半島
この地に漂う巨大な英霊を背負っていく少年の不思議な回想物語--- 幼い頃の記憶が 閃きを生む 謎解きの手がかりになっていく・・・

物語の舞台は、かつて元寇が襲来した時に、蒙古軍と勇敢に戦って散った防人の石碑が無数に散在する福岡西部の狛犬のような形をした糸島半島である。

そこから更に西に辿って、その前足に相当する位置に海沿いの小さな集落がある。その漁村の家並みを見下ろすように見晴らしの良い小高い丘があった。そこは先の太平洋戦争で散った戦士たちの霊を鎮める忠霊塔がそびえ立っている。

彼ら英霊の悲願と使命を背負っていく少年の体験した不思議な物語はここから始まる。忠霊塔の丘から見下ろす崖の下の家々の床下には無縁仏の石が散在し、何百年も埋もれたまま放置され残っている。昔から不可解な事件が起こるという噂のある家並みの中の一軒の家で少年は育っていく。

幼少時にふとした事故で軽い脳障害になった少年まこと。やがて暗闇の忠霊塔にたたずむまことは巨大な英霊に包まれ、暗黒の青春期を過ごしていくが、長い長い放浪の果てに、遂に自分の正体と宿命の道を見出していく。 

ポチ(巨大な狛犬)

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予 告 編 (省略・抜粋)

重要な部分を抜粋しています

この話は少年の未来を暗示する部分です

  目 次  挿 絵   あらすじ

ポチよ 泣かないで 少年編 青春編


風の記憶    さまよう猫    ポチ   正義の使者   11 妄 想   16 英霊の塔   25 祖母の遺志


 

風の記憶


 昭和二九年、狛犬の地形の前足にあたる小さな海岸沿いの村に、
「信(まこと)」という男の子が生まれた。

まことは物心がつくようになると、兄の私(紀生のりおのあとを追ってヨチヨチと歩くようになった。

は九歳年下のそんな弟が可愛くなって、(いい遊び相手になるぞ…)と思い始めていた。 

やがてまことが六歳になった時、彼の未来を暗闇に引きずっていくきっかけとなる、ある不思議な事件が起こった。

 その日は足元から底冷えする寒い朝だった。

 「のりおー!」

母親の「チカが、妹の授業参観に行く為に、着物に着替えてから、二階に上がって来た。

 …略 

 「のりおー、母さんは出かけるけんね。あと頼んだよー」

試験勉強中だった、のりおは机に向かったままの姿勢でと生返事をした。

 「うーん」

チカ襖の前でふと振り返ると末っ子のまことが、祖母ゼンのタンスの前にポツンと座っていた。

 (あら…?)

まことの様子がおかしいのに気がついて、チカはしばらく見つめた。 

 …略

 
まことは、膝を抱いて丸くなり、寒さに耐えながら、ブルブルと小刻みに震え、歯をガチガチさせていた。

 「おかしかねー・・・ほら、のりお、ちょっと見なさい。まことが寒 がっとるから。」

のりおは、勉強を中断して机から離れて、襖の横からまことの震える姿を見た。

 「おっ」

 「あんた、火をおこしてコタツ を入れてあげなさい」

 「う、うん…」

チカのりおに細かく指示して頼むと、妹のかつえの授業参観にすぐ出かけていった。
 

 「まことー、ちょっと待ってろよ」「う…ん」

のりおは早速、押入れの前に敷布団を敷き、その上に瓦コタツ を静かに置いた。炭火をおこすために、いそいそと階段を降りていった。 

 …略

 やがてのりおは瓦コタツの中央に、赤い炭火を丁寧に移すと、上から掛布団をかけた。

「よーし!出来たぞー、さあ、まことー入れ!」

まことは暖かい布団に滑りこむように潜り込むと、すぐ安らかな表情になった。 

それを見届けたのりおも、すっかり安心して襖を閉めて隣の自分の部屋で再び勉強を始めた。

 …略


 …略

 誰かに見られているような気配がして、まことはふと左の床の間に顔を向けた。

そこには台の上に立てかけてあった遺影写真が見つめていた。16歳で志願して満州に出征した兵隊姿の叔父(芳喜)と目が合った。

 (ん…何だろう…?)

その意思を探ろうと、しばらく兵士の目を見つめていたが、突然胸をかきむしりたくなるような激しい胸騒ぎに襲われた。

険しい茨(イバラ)のような霊に支配された時、写真の兵士がフワッと動いたような気がした。 

まことは恐ろしくなり、咄嗟に目を背けて布団を被った。

 炭火の入った瓦コタツを強く抱いて丸まり、恐怖の思いを必死に忘れようとした。 

闇の中にくすぶる赤い炭火を見つめながら、ただ心臓だけが
「ドキン・ドキン・・・」と早鳴りに脈打っていた。

 …略

 もはや誰の助けを呼ぶこともできず、あきらめてじっと耐えていたが、次第に意識が薄れていった。

まことは不思議な息苦しさの中で、いつしか心地よい深い眠りの世界に入っていった。

 どの位の時間が過ぎたのだろうか…まことは日なたで猫と遊んでいる夢を見ていた。

その頃、母チカは妹かつえの授業を参観していたが、急に何か激しい胸騒ぎを感じて、教室を途中で抜け出して早めに帰って来た。 

 …略

 ゼンがおそるおそる二階に上がって見たが、布団が一枚あるだけで辺りはシーンと静まりかえっていた。

 (あら?、おらん

孫が隠れていそうな布団を見つけ、静かにめくってみると、全身肌を桃色に染めて丸くなっている孫の姿を見つけた。

 …略

 「まことー!まことー!」

 「ああ!、チカさん!チカさーん!」


 
…略

 「チカさん!まことが死んだごとなっとるばい!」

まことを抱えたゼンが叫んだ。 

 …略

 「まこと!まことー!」

頬を何度たたいても起きなかった。チカはすぐに決意した

 「婆ちゃん!うちがすぐ病院に連れて行きます」

チカは大急ぎで階段を降りていった。

その時、兄ののりおは隣の部屋で勉強していたが、急いで追いかけて降りて来た。だが、チカの背中でダラリと死んだようになった弟の姿を見ると、みるみる血の気が引き、青ざめた顔になった。


 チカまことを背負って慌ただしく玄関から駆け出した。

近くの橋に差し掛かった時、突然海の方から冷たい風が

 ピュウゥゥー…と強く吹きつけた。

まことを包んでいた暖かい靄(もや)を一瞬に吹き散らすかのように、チカの背中を通り抜けていった。

 …略

 

予告編

つづく・・・

   「ポチよ 泣かないで 」 T 少年編   一部紹介

スクロール


風の記憶    さまよう猫    ポチ   正義の使者   11 妄 想   16 英霊の塔   25 祖母の遺志


 ごあんない



少年の未来を暗示
する事故、まことを襲う暗闇、光を求める放浪の旅が小説のテーマです。
風の記憶から始まる脳の封印 障害を負った少年の心によぎる生きる課題と意味を尋ねる旅


嘆きの英霊を背負った少年は、ポチの悲哀を再現していく 幼い記憶はやがて辿る宿命の暗示であった…

あらすじ

目 次

戻 る
 

英霊はポチからウス(宝を生み出す訓練場)に変身して、少年を導く戦後の「暗闇の声の」を演じていく



この場面は特に、なぞとき講座でも引用解説する、閃きを生む重要な記憶の回想シーンです
引用場面には、謎解きの手がかりが潜んでいます…全体を通してお読み頂けば見えてきます

まことを包む靄を一瞬で吹き散らしたの正体は…本編  全巻はフォームから

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